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創立60周年
記念事業

創立60周年記念事業

愛知県立芸術大学弦楽器コース
卒業生と教員による
合同弦楽オーケストラ特別演奏会
-国内外のオーケストラ所属の卒業生40名と教員10名による-
大学創立60周年を記念し、国内外のオーケストラで活躍する
弦楽器コース卒業生40名と教員10名による総勢50名の弦楽オーケストラ公演を
開催しました。
前半は、作曲・声楽・ピアノそれぞれの卒業生と管打楽器コースの学生との
共演による多彩なプログラムを上演。
後半は弦楽オーケストラが豊かな響きと圧巻のアンサンブルを披露し、
創立60周年を祝うにふさわしい特別な演奏会となりました。
成本理香
60のヴァリエーションズ -兼田敏の追憶に-
ピアノと弦楽オーケストラのための(委嘱初演)
O.レスピーギ
メゾ・ソプラノと弦楽のための歌曲「夕暮れ」
F.ドップラー
2本のフルートと弦楽のための
アンダンテとロンド 作品25
G.マーラー
アダージェット(交響曲第5番より)
P.チャイコフスキー
弦楽セレナード ハ長調 作品48

プレコンサート

開演に先立って、桐山建志教授と9人の卒業生による
J.S. バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番の演奏を行いました。

成本 理香:
60のヴァリエーションズ ー兼田敏の追憶にー
~ピアノと弦楽オーケストラのための~(委嘱初演)

現代音楽界を牽引する作曲家、現学部長・成本理香教授の新作を、
現代音楽の国際コンクール第1位を受賞した大瀧拓哉さんが初演しました。

O. レスピーギ:
メゾ・ソプラノと弦楽のための歌曲「夕暮れ」

今最も注目を集める実力派メゾ・ソプラノ、山際きみ佳さんが出演。
表現力豊かな歌声と弦楽合奏が見事に調和し、
音楽を通して一つの物語が紡がれました。

F. ドップラー:
2本のフルートと弦楽のためのアンダンテとロンド
作品25

2025年度日本音楽コンクール・フルート部門で同時入賞を果たした
福田さんと三原さんが出演。弦楽合奏をバックに、
2本のフルートによる軽やかで華麗な音楽が繰り広げられました。

G. マーラー: アダージェット(交響曲第5番より)

次々と表情を変える転調が印象的で、ノスタルジックかつ情熱的な世界観が広がりました。
弦楽器に寄り添うハープの柔らかな響きが、楽曲に深い彩りを添えました。

P. チャイコフスキー: 弦楽セレナード ハ長調 作品48

総勢50名の弦楽オーケストラの奏者による重厚な響きが、
楽曲の雄大なスケール感を際立たせました。
5曲を演奏した後、
最後にアンコールとして「ピツィカート・ポルカ(シュトラウス)」を披露。
会場は大きな拍手と歓声に包まれました。
今回の演奏会では、国内外で活躍する卒業生と教員が共演し、
その息の合った演奏は聴衆を大いに魅了しました。
「愛知県立芸術大学」でつながった一同が、これまでの60年を振り返るとともに、
未来への新たな一歩を踏み出す機会となりました。

ピアニスト東京音楽大学非常勤講師

大瀧 拓哉(ピアノ)

今回このようなコンサートで演奏させていただけたことを大変光栄に思っております。古典作品と同様に現代音楽にも力を入れている私にとって、成本先生が60周年記念のために書き下ろされた新曲を演奏できたことは、この上ない喜びです。またオーケストラの皆様には懐かしい顔や尊敬する方々も多く、リハーサルの時から皆様と共に演奏できたことも、大きな喜びとなりました。様々な意味で私の演奏活動の中でも特別な機会であり、忘れ難いコンサートです。この大学で学べたことを誇りに思うと同時に、心からの感謝の気持ちを新たにする機会となりました。本当にありがとうございました。

フリーランス・
メゾソプラノ歌手

山際 きみ佳(メゾ・ソプラノ)

10年前、創立50周年記念の「ラ・ボエーム」を観て感激し、私もいつか大学の演奏会に携われることを夢見て演奏活動を続けて参りました。この度貴重な機会をいただき、60年間、芸術と向き合う生徒たちを見守ってきた母校と、育ててくださった全ての先生方、切磋琢磨してきた同窓生に心から感謝しています。本番では、福本副学長の柔和かつ情熱的な指揮、国内外で活躍されている弦楽器の先生方と卒業生の皆様の、端正かつ色彩豊かな音色と共に、愛知芸大ならではの集中力のある響きで、レスピーギの味わい深い世界をお届けできたのではないかと思います。

愛知県立芸術大学 大学院
博士前期課程2年

福田 京(フルート)

創立60周年という大きな節目の記念演奏会に、ゲストとして出演させていただけたことを大変光栄に感じております。さまざまな年代の卒業生や先生方とともに演奏できることを楽しみにしながら、本番に向けて準備を重ねました。本番では、世代を越えて多くの方々が一つの音楽をつくり上げていく素晴らしさを改めて実感しました。会場の皆様と音楽を共有できたことも大きな喜びでした。今回の演奏会を通して、音楽を通じて人とつながることの素晴らしさを改めて感じることができました。

愛知県立芸術大学
学部4年

三原 奏音(フルート)

フルート吹きには欠かせないドップラー作曲アンダンテとロンドという名曲をオーケストラ伴奏によるアレンジで演奏することは、おそらくプロのフルート奏者の中でもなかなか無い貴重な経験ではないかと思いました。今回この記念式典の演奏会に出演させていただいただけでなく、プロでご活躍されている先輩方や先生方と共演できましたこと、とても嬉しく思っております。今回の経験を糧に、残りの大学生活において日々精進していきたいと思います。

アーヘン市立交響楽団
ヴァイオリン奏者

松本 あおい(ヴァイオリン)

卒業して30年以上経ちますが、愛知芸大で過ごした6年間は今でも私の人生の宝物です。普通科高校から進学した私にとって、弦楽合奏やオーケストラなど全ての授業が新鮮でした。今回、世代を超えた同窓生と音楽を共にできることを楽しみに参加しました。懐かしさと大学の発展を感じる、感慨深い3日間となりました。本番では心が震えるほどの一体感を味わい、ここで学べたことを改めて誇りに思いました。この素晴らしい時間を皆さんと共有できたことに心から感謝しています。今後もこのような機会が節目ごとに続いていくことを願っています。やっぱり愛知芸大が大好きです!

愛知室内オーケストラ
コントラバス奏者

梅村 直弥(コントラバス)

オーケストラで活躍する卒業生の背中は、入学した頃の私にはどこまでも遠く見えていました。
しかし、長久手の森での刺激的なご指導のおかげで遠い存在だった方々と同じ舞台で今回の公演を迎えることができ、深い感慨を覚えています。また、根気強くここまで導いてくださった先生方への感謝と尊敬の気持ちで、改めて胸がいっぱいです。
この大学がこれからも、未来へ羽ばたく学生たちの人生を照らす温かい場所であり続けることを、心から願っています。

愛知県立芸術大学
音楽学部准教授

七條 めぐみ(コラム執筆)

創立60周年の記念演奏会に際し、愛知芸大の演奏会史をたどるコラムを寄稿することができ、大変うれしく思います。本学の卒業生としても、音楽学者としても、過去の演奏会プログラムやチラシをもとに歴史を再構成する過程は驚きと発見に溢れていました。一方で、一部の演奏会シリーズを除いて、いつ、どこで、何が演奏されたのかという基本的な情報さえ、体系的に記録されていない現状にショックを受けたのも事実です。このたび、演奏会当日の素晴らしい演奏に触れ、音楽の営みを記録することの大切さを改めて感じました。周年を一つの契機として、演奏活動を継続的に記録し、保存する仕組みを整えることが必要だと思います。

愛知県立芸術大学
音楽学部教授
音楽学部長 兼
音楽研究科長

成本 理香(作曲)

創立60周年を記念した演奏会で、「60」をキーワードとした私の作品が初演されたことは、18歳以降人生の多くの年月を本学で過ごしてきた私にとってこの上ない喜びでした。弦楽はこの日のために国内外から卒業生が集まり、リハーサルも少ないため、作曲にあたりそこをどうクリアするか悩みましたが、愛知芸大の恩師である兼田敏先生の教え「技術的な制約があるからと音楽的内容までも下げてはならん」という言葉を常に頭に置いて筆を進めました。
本番の演奏は、多彩な活動で存在感を示す大瀧拓哉さんのピアノと、オーケストラのプロ集団である弦楽オーケストラの圧倒的な熱演で、作曲家としてとても幸せな時間を過ごさせていただきました。

愛知県立芸術大学 副学長
音楽学部 弦楽器コース教授

福本 泰之(指揮)

60周年での合同演奏会は無理と諦めていたところ、学内の中村桃子基金のR8年度企画担当専攻がたまたま弦楽器コースであると知り、これは立ち上げるべきだと決意。今思えば、弦楽器コースの礎を築かれた故・中村桃子名誉教授に背中を押されたのかもしれません。前2日間計8時間と当日のG.P.のみという限られたリハーサルにもかかわらず、合奏は見事に結束し、わずかな指揮の示唆にも俊敏に応じる素晴らしいオーケストラでした。同じ学び舎を愛する仲間ならではの響きと一体感に包まれ、本番の私はただ至福の中で舞っているだけでした。

開催概要

日 時
2026年8月8日(土) 14:00開演(13:15開場)
会 場
しらかわホール
出 演
ピアノ 大瀧拓哉(卒業生)メゾ・ソプラノ 山際きみ佳(卒業生)フルート 福田京(本学大学院生)、三原奏音(本学学部生)
コラム執筆 七條めぐみ(卒業生/本学准教授)作曲 成本理香(卒業生/本学教授)指揮 福本泰之(卒業生/本学教授)
コンサート
マスター
桐山建志(本学教授) 平光真彌(卒業生/中部フィル首席客演コンサートマスター)
出演卒業生
所属
オーケストラ
愛知室内オーケストラ、アーヘン市立交響楽団、NHK交響楽団、大阪交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、
オーケストラ・アンサンブル金沢、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団、札幌交響楽団、
新日本フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、宝塚歌劇団、中部フィルハーモニー交響楽団、
東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、フィルハーモニー・ラハティ、
プラハ国立歌劇場管弦楽団、ブレーメンフィルハーモニー管弦楽団 ほか