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-Crispy ground- Hisashi Kurachi solo exhibition 2018 at Yorozu Gallery 倉地比沙支個展

日時

【会期】

2018年10月12日(金)~10月27日(土)

【開館時間】

11:00〜18:30


※10月14日(日)、21日(日)休館

場所

万画廊

(東京都中央区銀座1-23-2 GINZA上野ビル1階)


「Crispy ground」に寄せて

 生きている証として、自身がよく発する「ナマ」という言葉。「ナマ」がヌメリ、湿潤、水、であるとするならば対峙語は「渇き・乾燥」・死になるのだろうか。

 表面は乾いているが、内部は潤っている。魚類や軟体動物を除き、生き物とはおおかたそのような性質を持っているのだろう。表面はクールでも内面はドロドロ、よくある表裏を持つ人間のようでもある。隠された何か、両極の何かをその表裏から汲み取らせるような視点で、キマイラのような生物や食をモチーフに今まで制作してきた。今回は新たな展開として「大地シリーズ、波シリーズ」を制作している。以前から温めてはいたが、思い切って取り組んでみる事にした。

 濃尾平野を縦断する木曽川沿いが私の故郷。蛇行地点で砂がたまりやすい土地のため水捌けが良く、根菜類が直下に地中に伸びるため守口大根やゴボウの産地でもある。さらさらしたクリスピーな土壌が特徴で、絶えず大地の表面は乾ききっている。しかし、その奥底は川から流れだしてきた水の底流によって絶えず湿潤している。この大地の表裏の極性は、前述したキマイラシリーズと同じような性質を持ち、生きる大地であり様々な創作の原点にもなっている。

 幼少のころからこの土地で暮らし、土と戯れ、独特の土の光景、土の味、土の香りが身体にしみ込んでいる。そして、それが豊かな作物を育み、私の祖母や祖父もこの地に眠る生命の循環の地でもある。「クリスピーグラウンド」とは、まさしく私の「生きる」が形になった、描き記す意義のあるモチーフなのだ。掲載した波の画像「Crispy ground」は、海を描いてるわけではなく、乾いた大地と対峙をなす湿潤の象徴として波を描いている。波打ち際で砂地にサーっと水がしみ込んでいく様相が、自身にとっての川の底流にも類似していて、逆説的に乾いた表皮の大地を想起させる役割を持つ。幾度も海に行き、観察やスケッチで動きを描き記し、今まで同様創り込んでいる。地面同様描くのが難しいのがいい。

倉地比沙支


万画廊WEBサイト

http://www.yawoyorozu.com/

[問い合わせ]

万画廊

(東京都中央区銀座1-23-2 GINZA上野ビル1階)
Tel:03-5250-3667