【終了】2021年度 コレクション展2「小さな部屋で」

日時
2022年2月1日(火)~2月13日(日)※月曜休廊
12:00~19:00
場所
愛知県立芸術大学 サテライトギャラリー SA・KURA
(〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1丁目9-19成田栄ビル地下1階)
入場料
無料
このたび、本学芸術資料館の収蔵品を紹介する展覧会として、2021年度コレクション展2「小さな部屋で」を開催します。現代音楽の分野で国内外を問わず広く知られた武満徹。彼が作曲し、川路明の詩による「小さな部屋で」(原題:「何もないけど」、1955年)という歌があります。「ひとのこころの暖ければ何もないけどそれこそすべて」という歌詞が繰り返されます。戦後の混乱期、小さな部屋での生活の中で、人との関わりこそが心の支えだったことが伺えます。コロナ禍において、私たちは多くの時間を部屋の中で過ごすことになりました。最初は外出できないことへのフラストレーションもありながら、多くの人が家具やインテリアなどに目を向け、居心地のいい空間を求めました。同時に新しいコミュニケーションの形を模索する動きも急激に進んでいます。本学が収蔵する作品の中にも「部屋」を題材にした作品は多く見られます。心地のよさそうなアトリエ、ものが床まで広がったぐちゃぐちゃな部屋を自らのありのままの姿とした作品。それぞれの「部屋」は、それぞれの「居場所」として表現されています。何もなくても、逆にたくさんのものであふれているけど、大事な居場所であることを思い起させます。本展覧会は、作品の中に登場する「部屋」をテーマに、作家の思い描く居場所としての「部屋」がどのようにあらわされてきたか本学の収蔵品をもとにご紹介します。作品を通じて、小さな部屋から広がる様々な物語を感じながら、私たちの生活を見つめなおすきっかけとなれば幸いです。
新型コロナウイルス感染症の状況により、予定を変更する場合がございます。
最新情報は本ウェブサイト、サテライトギャラリーSA・KURAウェブページをご確認ください。
主な展示予定作品
・モーリス・ブリアンション《アトリエ》制作年不明
・伊藤廉《鳩と水差し》1948年
・笠井誠一《フルートとドリルのある静物》1978年
・駒井哲郎《食卓》1962年
・ベン・シャーン《リルケ「マルテの手記」より 一行の詩のためには...<版画集>:静かなしんとした部屋で》1968年
・堀博喜《部屋Ⅰ》1974年
・古賀博之《画室》1991年
・都築絵利奈《私の部屋 絵画 / 私の部屋 1/64スケール》2015年
・吉村順三 照明器具、椅子、大学設計図面ほか
・本田優紀《積みあげられた時間》2007年・初瀬博輝《逃避と熟考の睡眠》2009年
詳細
[問い合わせ]
愛知県立芸術大学 芸術資料館
Tel:0561-76-4698