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学長挨拶

 愛知県立芸術大学は名古屋市の東に隣接する長久手市にあり、周囲を広大な緑の森に囲まれた「森の中の芸術大学」です。本学の教育基本方針は、丁寧な個人指導を基本とする「少人数教育」にあり、この豊かな自然環境の中で学ぶ学生数は、美術と音楽の両学部、大学院を合わせても約1000名程度です。

 演奏や作品に自らの魂を注ぎ込むことが芸術家の仕事であるならば、古来より、多くの画家や作曲家たちが、自らの創造活動のため都会の喧騒から離れ、敢えて静謐な自然の中に自らを置いてきたという事実は、それが彼等にとっては必然、必定のことであったのだと今の私に教えてくれます。現代におけるインターネットの普及は、人に手軽な知識と情報をもたらしましたが、その裏で、人から人間の五感や身体性を伴った理解というものを遠ざけてしまったのではないでしょうか。自然豊かな環境の中で芸術を学ぶ意味や価値は、こんなところにもあると考えます。

 一方、本学は社会との繋がりも大切にしています。今年6月には名古屋市の中心部、栄に愛知芸大サテライトギャラリー「SA・KURA」を開廊しました。展覧会だけでなく、ミニコンサートも開ける素敵な空間です。愛知県芸術劇場でのオーケストラ定期演奏会や長久手市文化の家ホールでのオペラ公演、そして種々の芸術講座開催など、教員、学生たちの活発な芸術表現活動は、まさに本学の社会への発信の核、要となるものです。

 近年は国際交流にも力を注ぎ、毎年のように海外の学術協定校に交換留学生を送り、また同時に受け入れもおこなっています。アーティスト・イン・レジデンスなど、海外からの名演奏家や著名作家、名教師などによる講義、公開講座も年間を通じて開催されており、本学はさながら名古屋市郊外にある「アート・ヴィレッジ」といっても良いでしょう。

 私は声楽家です。優れた演奏家になるために必要なものは何だろうと考えます。

 奏でる音の美しさ。それを創出し支える技術。技術修得に必要不可欠な規律ある練習と努力、忍耐。豊かな感性、音楽性。知性。非日常である本番舞台での集中力と自制心、勇気...等々。そしてこれら全てを包括し支えるものは、その人自身の人間性であり、それが個性となり舞台上での魅力的な演奏に繋がると。

 これらの事は美術の世界においても、また芸術以外の分野においても、その大切さに変わりはないでしょう。

 愛知県立芸術大学は、「美術、音楽を通して人間を鍛え、人間力を養い、芸術をもって、より良い社会作りに貢献する」そんな大学であり続けたいと思っています。

令和元年9月1日 学長 戸山 俊樹

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第11代学長  戸山 俊樹(とやま としき)

略歴

声楽家
香川県坂出市出身。東京藝術大学大学院オペラ科修了。日本音楽コンクール第2位、海外派遣音楽コンクール松下賞、ジュネーヴ国際音楽コンクールブロンズメダル、ジローオペラ賞受賞。1984~88年ドイツハーゲン市立歌劇場専属契約歌手。1990年愛知県立芸術大学音楽学部専任講師、1995年助教授、2003年教授、2009年音楽学部長・大学院音楽研究科長、2013年副学長、2019年第11代学長に就任。

歴代学長一覧

初代学長 上野 直昭(Naoteru UENO) 1966(S41).4.1 - 1972(S47).6.
第2代学長 小塚 新一郎(Shinichiro KOZUKA) 1972(S47).6.4 - 1977(S52).9.5
第3代学長 豊岡 益人(Masuto TOYOOKA) 1977(S52).12.1 - 1983(S58).11.30
第4代学長 河野 孝(鷹思)(Takashi KONO) 1983(S58).12.1 - 1989(H1).11.30
第5代学長 建畠 嘉門 (Yoshikado TATEHATA) 1989(H1).12.1 - 1995(H7).11.30
第6代学長 川上 實(Makoto KAWAKAMI) 1995(H7).12.1 - 2001(H13).3.31
第7代学長 島田 章三(Shozo SHIMADA) 2001(H13).4.1 - 2007(H19).3.31
第8代学長 磯見 輝夫 (Teruo ISOMI) 2007(H19).4.1 - 2013(H25).3.31
第9代学長 松村 公嗣 (Koji MATSUMURA) 2013(H25).4.1 - 2018(H30).3.31
第10代学長 白木 彰(Akira SHIRAKI) 2018(H30).4.1 - 2019(H31).3.31
第11代学長 戸山 俊樹(Toshiki TOYAMA) 2019(R1).9.1 -