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水津 功  Isao SUIZU

ギャラリー

作品名/画像説明 (上段左から右に向かって)
図1:堀川の川端再生の提案(2013)
図2:愛地球博記念公園のサトラボの森に立つ展望台デザイン(完成予定2016)
図3:旧米軍駐屯地跡に新しい街を重ね書きするデザイン(2008)
図4:碧南市の市民の心に残る景色を集める活動(2006~2011)
図5:撹乱をデザインに組み込む実験公園のモデル(2012)
図6:針葉樹を燃やせる鋳造薪ストーブAGNI-C(2012)
図7:防風壁オオテ(2010)
図8:市民によって選ばれた場所にみずいろベンチを置く(2012)
図9:碧南市名鉄軌道跡地公園計画(2012)
図10:MEGIHOUSE(2010)
図11:あいちサトラボ(2007−2014)
図12:dbcd:デシベルカンデラ (2013)
図13:THE FURANO (2013)

氏名水津 功  Isao SUIZU
職名教授
教育活動[学部]
・デザイン実技Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
・デザイン工芸論
・デザインプレゼンテーション
[大学院]
・美術総合研究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
・美術特別研究(庭園表現A、B)
・プロジェクト研究
学位修士(芸術)
学歴東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
東京藝術大学美術研究科修士課程環境造形デザイン 修了
職歴清水建設株式会社設計本部
WATER MARK DESIGN .lab設立
愛知県立芸術大学美術学部 准教授
名古屋大学工学部 非常勤講師
専門分野環境デザイン
景観デザイン
ランドスケープデザイン
庭園デザイン
研究課題はじめに

水津の専門分野はランドスケープデザインですが、職能に捕われない理念的な広がりを持っていますので、学生は自由に自分の設定した研究課題を推進します。時にそれが研究室の研究テーマにまで発展する事もあり、以下にあげるもののいくつかは、もともと学生の始めた研究が発展したものです。研究室の取り組むテーマの巾の広さは、学生の多様性によってもたらされるのです。従って、学部で建築、環境、プロダクトデザイン、情報系デザインなどの基礎的なスキルを身につけ、自分の問いや専門性をより発展させたいと思う多様な学生の進学を歓迎します。
関心のある学生は下記アドレスに連絡ください。
研究室の問い合わせ連絡先 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。


水津研究室の主な研究課題

■境界領域TZ (transitional zone)のデザイン 図1
森と草原の境界をエコトーンと呼びます。森でもなく草原でもないこの場所は、森よりも草原よりも生物数が多く且つ多様性が高い事で知られています。何かと何かの境界域(中間領域)は、生き物が活性する場所であり、人間の環境にも同じ事が言えると思います。オープンスペースとは、言葉通りなら何もない空間ですが、そこに多様な空間が滲みだし、重なり合い、人間の生活を活性化する機能を持つ空間になる可能性を秘めていると考えています。


■ハーモニックデザイン1 図2
ノルウエーでは、美しい大自然の中を通る旧道を整備して新たなツーリズムをめざした国家事業が進行中です。この為にデザインされた展望台や歩道、休憩装置、サインなどのデザインは驚くほどモダンで、一見自然を否定するようなデザインにも見えますが、その内のいくつかは、実にうまく自然との美的な対比関係を作ることに成功しています。こうした自然の美を際立たせる人工物のデザインに注目しています。


■ハーモニックデザイン2 過去と未来を調停する重ね書き 図3
調和と言うテーマの2つ目は、異なる時間、異なるアイデンティティ、異なる目的、異なる意味が互いに透け合いながら重なり合うようなデザインについてです。西洋では重ね書きをパリンプセスト(羊皮に書かれた文字の一部が欠落し、上に重ねて書き足しているうちに、オリジナルとは異なる意味や趣が出てくる)と言います。実際にイギリス風形式庭園は何世代にも渡って重ね書きが行われて、複雑で魅力的な庭園デザインが完成しました。また、本学キャンパスは吉村順三による建築群なので、その価値を失わないよう配慮すると同時に、新しい要素との調和や融合を目指した整備が行われる予定です。まさに大学キャンパス自体がこの重ね書きの生きた教材と言えます。


■風景:多様性を巡る市民との協同 図4
アラン・コルバンというフランスの歴史学者は、著書「風景と人間」で、「まちを眺めればそこに住む人間が何を大事にしたか分かる」と言いました。風景は住民の固有の価値観によって淘汰された結果だと。しかし、日本の多くの住民は風景を自分たちが勝ち取ったものだとは思っていないようです。住人が見いだし、共有し、守り育てる事によって風景は真の多様性を獲得します。住民の作り出す多様性を活用したランドスケープデザインの調査と方法論について考えます。その中から”LANDBANK”や”みずいろベンチ”という方法論が生まれました。


■Disturbance 図5
落雷や洪水で生態系の一部が破壊され、穴が出来るとそこに多くの新しい遺伝子が侵入し生態系に景に多様性をもたらします。これを森林生態学の学術用語で撹乱(disturbance)と言います。小さな破壊が全体の健全さや安定に寄与すると言う面白い概念です。しかし破壊の規模が一定量を超えると今度は不可逆的なダメージになるので、ちょうど良い加減と言うものがあるようです。こうしたバランス感覚によって安定と活性がもたらされるモデルを人の環境に役立てられないかと問うています。


■森林問題とエネルギー問題 図6
日本は国土の60%が森林で先進国では大変誇れる数字ですが、その実態は戦前戦後の植林によるスギやヒノキで、輸入材が安く儲からなくなったので放置されたままの状態です。こうした森は災害に弱く、多くの生き物が暮らせない森です。早急に元の森に戻すべきですが、その為にはまず植えたスギやヒノキをなんとか利用しなければいけません。これらは木質バイオマスエネルギーと言って、カーボンフラットな地球環境にやさしいエネルギーです。化石燃料をメインとした今日のエネルギー社会から、薪を家庭の熱源の主役になる社会へのシフトを目指して、針葉樹を燃やせる新しい薪ストーブの開発に取り組んでいます。


■女木島のオオテ 調査とその利活用 図7
瀬戸内海に浮かぶ女木島は、瀬戸内国際芸術祭の舞台になった島で、2010年にこの島の民家を改修してMEGIHOUSEというアートサイトをデザインしました。この島には家を覆うほどの石積みの防風壁「オオテ」がずらりと並ぶ不思議な景観があります。MEGIHOUSEにもオオテがあったので保存しましたが、石の積み方が判らず、修復した部分に違和感が残りました。今後、こうしたプロジェクトが更に発展すると思われるので、オオテについて、石の積み方だけでなく、その石材や技術の伝来等に関して調査し、オオテの価値を発展させるデザインを考えてゆきます。


■みずいろベンチ 図8
市民の誰かが「ここから見える景色が好きだ」と言った場所にベンチを設置するプロジェクトで、今年で3年目です。ベンチは、最初の誰かの思いを言葉ではなく体験によって伝達します。座った人に「ああこんな風景があったな」、「私もいいなと思っていた」という気付きを誘います。その感想を書き込むノートには、多くの市民の直接の声が書かれていました。風景の多様性は住民によってもたらされるものです。このことを市民自身が気付く事で、市民によって作られる風景は一歩前進するのです。


■碧南市鉄道軌道跡地公園デザインプロジェクト 図9
碧南市を縦断する名鉄三河線は、2004年に碧南駅から先が廃線になり、2.3kmに及ぶ細長い空き地が出来ました。碧南市はこれを買い上げて緑地公園にする事にしました。この計画の基本設計から実施設計に至る全課程を水津研究室は支援しており、全面的なデザインの監修を行っています。昨年度は、ベンチや車止め等のストリートファニチャーのデザインと、遊具のデザインに取り組みました。平成29~30年頃の完成を目指して、今後もデザイン支援してゆきます。


■MEGIHOUSE 女木島の空き民家のアートサイト計画 図10
2010年の瀬戸内国際芸術祭に愛知芸大は正式参加しMEGIHOUSEを作りました。ま今後これを発展させる可能性を探っています。オオテの調査研究の成果とともに、女木島の貴重な資源を活用しながら魅力的な拠点づくりのデザインを行いたいと考えています。空き家やオオテの現状を理解しながら、島の発展に寄与する提案を行います。


■サトラボ 里山を自力で学びたい県民の為の公園 図11
愛知万博が終わってすぐの平成19年、モリコロパークの北側に谷津と山のエリアを何に活かそうかと、愛知県と県民とが3年がかりで話し合い、里山について自主的な学びが出来る場所にしたいと言う企画がまとまり、県民の自主的な活動を県が支援するという類を見ない公園運営が誕生しました。サトラボとは里山の実験場という意味です。荒れ地の石ころを拾い、山の落ち葉を抄き込み、溜め池を作って水田を起こし、イノシシと戦いながら少しずつ作物の収穫が出来るようになりましたが、これは全て素人の集まりから始まった活動です。ラボハウスと言うセンター施設が出来、誰でも訪問できる状態になりましたが、今でも日々様々な実験や挑戦が続いています。


■デシベルカンデラ(dbcd)音と光で風景を作るアーティストグループ 図12
2012年、栄久屋大通に面したオアシス21に浮かぶ水の宇宙船のライトアップ照明40基がLED光源に置き換わった事に契機に、これをコントロールするソフトウエアを開発し、自在に光と音響の操作をデザインするパフォーミングアーツを展開。メンバーは、デザイン専攻2年(現在の4年生)2名と作曲科のM1(現在修了)とコーディネーターに林育正、ディレクションを水津が担当するチームを結成、名古屋市立大学とも連携して作品を発表した。2013年はコミュニケーションをテーマに、ダンスパフォーマンスチームも参加した作品を制作しました。


現在保留している研究テーマ

これらは現在推進している担当学生がいない研究テーマです。関心のある学生が居れば再開する可能性があります。
■ CLLC(Color by Light, Light by Color)
■ 虚像と空間 image and space
■ 空間の極性 聖域 sanctuary
■ 言葉と庭  words and garden
■ 装飾性 ornamentalism



研究室学生のこれまでの主な出身校

愛知県立芸術大学、愛知工業大学、愛知教育大学、椙山女学園、大同工業大学、名古屋大学、名城大学


研究室学生のこれまでの主な就職先

日建スペースデザイン、フィールドフォーデザインオフィス、株式会社スペース、インテリジェントシステム(ゲーム開発)、名古屋大学、株式会社ヘッズ(造園)、環境デザイン研究所、鹿島建設株式会社、光崎敏正建築創作所、シモンガヴィーナジャパン(家具デザイン)、TEAM IWAKIRI Design &Planning WORKSHOP、国立東京博物館、パシフィックコンサルタント、株式会社高野ランドスケーププランニング、Studio Gen(ランドスケープ)、愛知トリエンナーレアシスタントキュレター、他


国際交流


•エジンバラ大学ECA(Edinburgh college of art)ランドスケープアーキテクチャーコース John Stuart Murry教授兼学科長、Risa Mackenzie講師

•エジンバラ大学ECA(Edinburgh college of art)大学院、ASN(Art Space and Nature)コース Ross Mclean 講師

•国際交流推進マネージャー 林行正(非常勤)
研究教育実績1990年
 小石川パークタワー外構デザイン
1993年
 兼松ビルランドスケープデザイン
1993年
 順天堂医院本館インテリアデザイン
1993年
 栗田工業山口事業所外構デザイン
1993年
 御堂筋セイコー大阪ビル外構デザイン
1994年
 順天堂医院本館外構デザイン
1994年
 裾野倶楽部庭園デザイン
1996年
 味の素医薬品研究所外構デザイン提案
1996年
 神慈秀明会メインゲートランドスケープデザイン提案
1997年
 大学改造計画:愛知芸大キャンパスのリデザイン研究発表
1998年
 光環境と色彩の相関関係に関する研究:日比科学技術振興財団研究助成
1998年
 TOPOS:代官山ヒルサイドギャラリー
1999年
 都市計画道路志段味笹ケ根線環境デザイン提案
1999年
 非焦点領域の視野:日本映像学会作品発表 日本映像学会         
2000年
 硫黄島慰霊碑等の整備についての提案:厚生省
2000年
 Essence of the Next-これからのランドスケープデザインコンセプトに関する報告書:清水建設株式会社 
2001年
 浮き草の庭:静岡県ワールドガーデンコンペ
2001年
 The Forest of the Future 味の素(株)川崎工場群のマスタープラン提案
2001年
 HOMEOSTASIS 癌研有明病院(東京都)のランドスケープ
デザインコンセプト提案
2002年
 住友不動産(株)臨海超高層集合住宅のためのランドスケープデザイン提案
2003年
 Snow Crystal :液晶工場壁面に投影する映像作品制作
2005年
 テルモ(株)研修施設のランドスケープデザイン提案
2005年-2009年
 碧南市景観調査及び研究発表(2007年より受託研究)
2006年
 景観に関する考察と試み:日本デザイン学会環境デザイン部会 機関誌第46号
2004年~2005年
 浜名湖国際園芸博覧会百華園のランドスケープ及び16の庭園デザイン
2006年~2008年
 北青山OM-SQUARE ランドスケープデザイン
2006年
 景観資源の発掘と評価における画像情報の役割に関する研究:愛知県公立大学法人理事長特別研究費
2006年
 愛知県景観シンポジウム講演(瀬戸市)
2007年
 豊田織機研修所コンペティションランドスケープ提案
2008年
 朝霞計画ランドスケープデザイン提案
2008年-2010年
 名古屋市緑区東部地域センター計画デザイン監修
2008年
 LANDBANK 景観の共有を支援するシステムの開発:愛知県公立大学法人理事長特別研究費
2009年
 PULI RESORT MASTER PLAN (TAIWAN)
2010年
「HERE AND THERE」国際シンポジウム“生物多様性とランドスケープデザイン”
2010年
「MEGIHOUSE」古民家再構築によるアートサイトのデザイン(香川県高松市)図7、10
2010年
「ユメリア徳重」屋上庭園、ランドスケープデザイン(愛知県名古屋市)
2011年
「KAKUREMINO」場所性と連動したプロダクトデザイン 平成22年度産学連携研究助成
2012年
「愛知県立芸術大学キャンパスマスタープラン2011」報告書p8〜18
2012年
みずいろベンチ:景観資源の収集と共有 平成24年度碧南市受諾研究 図8
2012年
「disturbance」河川伝統パークデザイン指名コンペティションへの提案 図5
2012年
「AGNI-C」針葉樹が燃やせる鋳造薪ストーブのデザイン 図6
2012年
「LED光源による都市の光環境デザインに関する研究」図12
2013年
みずいろベンチⅡ:景観資源の収集と共有 平成25年度碧南市受諾研究 図8
2013年
「あいちサトラボ」県民の主体的な学びを支援する公園の企画と運営 図11
2013年
「Taichung City Culture Center International Competition」提案
2013年
「碧南名鉄跡地公園計画における市民及び地場産業との共同による公園デザイン」図9
2013年
「windplants1、windplants2」瀬戸内国際芸術祭の為の作品
2013年
「HOKUSEIYAMA The Furano」ランドスケープデザイン(北海道中富良野町)図13
所属学会・団体日本デザイン学会
社会的活動可児市市民文化センター専門委員
愛知県「美しい愛知づくり基本計画」検討委員
碧南市けしきづくり基本計画策定委員会座長
碧南市大浜地区まちづくり交付金事業評価委員会委員長
碧南市西端地区まちづくり交付金事業評価委員会委員長
長久手市都市計画審議会委員
長久手町文化の家企画委員
東海農政局「美の里づくり懇談会」委員
名古屋市守山区志段味地区区画整理事業環境デザイン提案
名古屋市都市景観アドバイザー
愛知県愛地球博記念公園県民が作る公園空間アドバイザー
愛知県愛地球博記念公園マネージメント会議委員
名古屋市千種区本山交差点整備委員会
名古屋市山手・四谷通り整備検討部会座長
愛知県景観シンポジウムin瀬戸 講演
愛知県環境デザイン夏期講座(犬山市、岩倉市、岡崎市、刈谷市、常滑市、碧南市、尾張旭市、大府市、日進市、半田市)
受賞歴・買い上げ等1990年 KAWATETSU Street Furniture competition優秀賞
1990年 東京ガス建築環境デザインコンペティション 優秀賞
1991年 米子天満屋ショッピングセンター SDA賞
1992年 東京ガス建築環境デザインコンペティション 優秀賞
1993年 兼松ビルヂング庭園デザイン BCS賞(共同)
1994年 裾野倶楽部庭園デザイン インターイントラ・スペースデザイン賞(共同)
2001年 静岡県ワールドガーデンコンペティション入賞
2013年 第29回都市公園コンクール日本公園緑地協会会長賞(あいちサトラボ)
2014年 ランドスケープコンサルタンツ協会賞優秀賞(あいちサトラボ)