愛知県立芸術大学

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美  術 終了

2023年11月25日(土)~12月17日(日)

のこす / 作法 鵜飼聡子

日時

2023年11月25日(土)~12月17日(日)

※月曜休廊

12:00~19:00

場所

愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA
(〒461-0005名古屋市東区東桜1-9-19 成田栄ビル地下1階)

入場料

無料

概要

この度、サテライトギャラリーSA・KURAでは、「のこす/作法」と題し鵜飼聡子の個展を開催します。

鵜飼は、本学大学院を修了。学生時代より物質と概念の境界をかたちにした作品を多く手掛けています。本展覧会では、作品の中に本学の収蔵品が登場します。鵜飼が収蔵品をリサーチした中で、「のこすもの」「のこされるもの」というテーマに行きつき実現したもので、収蔵作品の新たな一面もご覧いただけると思います。


収蔵品=文化的価値が認められた作品群は、管理者によって劣化を少しでも遅らせようと管理されています。特に大学の資料の場合は、学生資料として有効なものを集めることが目的です。

しかし、収蔵品の中でも展示される機会に恵まれなかったり、資料として活用されずに来たものたちが一定数います。代々システムが変化し、担当者が次々と変わる中で法律も変わり、扱いが難しくなったものもあるそうです。

そんな資料たちを見ていると、どれほど堅牢に作られたものであっても、残されるかどうかは偶然性に委ねるしかないというやるせなさを感じます。

例えば、酸素の薄い場所に描かれたために長く保存されてきた洞窟壁画や、標高の高い場所でのミイラ、火山灰に埋もれた街や生物など、偶然長期間保存されてきたものも沢山あることを思うと、作り手がどれほど願っても最後はやはり偶然性に委ねるしかありません。

しかし、やるせなさばかりではなく、一度逆に考えてみます。

残そうとする↔叶うかどうかは偶然性に委ねられている、という両面がある中で、それでも何かを残そう、残さなければという願いがあること。それも素材の堅牢さに関わらずあります。

今、私の生活の中に入ってくるものごとを扱いながら人間が行う“のこす“という行為に注目して考えてみたいと思います。

鵜飼聡子



詳細はこちら(サテライトギャラリーSA・KURAウェブサイト)

主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学

詳細

こちらのチラシをご覧ください。

問い合わせ

愛知県立芸術大学 芸術資料館

Tel
0561-76-4698(平日9:00~17:30)
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