HOME

お問合せ

交通アクセス

日本語English

卒業生インタビュー(3回目)-彫刻

久保田 玲奈さん 2007年 彫刻専攻修了

「ニューヨークのパブリックアートも手がけました」

ニューヨークにある恩師のアトリエで、制作を続ける久保田玲奈さん。最近、公園に作品が置かれるというビッグニュースに恵まれました。

sculpture-interview-03-01久保田 玲奈さん

・・・久保田さんから見た、ニューヨークの彫刻界、美術界について教えてください。

久保田「作品を買う人が多くいますし、私の作品を欲しいという人もいて、とても励みになります。また、街にはパブリックアート(人が多く集まる広場や公園などに置かれるアート作品)がとても多いのです。いまのブルームバーグ市長は、街にパブリックアートを置くことで人が集まり、経済の活性化を担っている、という政策をとっているからです。実際、置かれた作品を見に来る人、見てブログを書く人も多く、みんながアートをサポートしているような、彫刻作品が街全体の一部として存在していることを実感しています」。

sculpture-interview-03-022008 「City of Light」Art under the bridge festival/New York

・・・そんな環境の中で、久保田さんはどういう活動をしていますか。

久保田「ギャラリーで展示することだけにとらわれず、私がつくる作品と社会がつながるような見せ方をしたい、と考えています。ニューヨークは、作品の発表の機会がたくさんあります。最近では『オープンスタジオ』という活動も主流です。これは制作スペースを一般公開することで、コレクターやアートに興味のある人に限らず、近所に住む人や通りかかった人々が足を止め、作品を見たり買ってくれる場のことです。さらにパブリックアート(人が多く集まる広場や公園などに置かれるアート作品)も多いです。私もつい最近、パブリックアートのコンペティションに通りました。書類審査のあと、設計図や予算等の申請やプレゼンテーションのプロセスを踏み、私の作品がRiverside park southという場所に設置されることに決まりました」。

sculpture-interview-02-032013 「Ringo」ファイバーグラス Riverside park southでの展示

・・・すごいですね、おめでとうございます。

久保田「ありがとうございます。この作品のコンセプトは『愛』です。大きい婚約指輪の形をしていて、ダイヤモンドの部分がリンゴになっています。リンゴは、ニューヨークがbig appleとも呼ばれていることだけでなく、昔からいろんな意味がありますよね。指輪も人によって思うことがいろいろあるでしょう。パブリックアートという、多くの人の目に触れるものです。見ている人自身が持っているストーリーを引きだすような作品にしたい、と思ってつくりました。公園の近くに住んでいる人たちに『あなたの作品は素晴らしい、ありがとう』と喜んでいただけたことがうれしかったです」。

久保田 玲奈(くぼた・れいな)
1981年愛知県生まれ。2007年愛知県立芸術大学美術研究科彫刻専攻修了。現在ニューヨークを拠点に、彫刻・立体作品を発表している。

インタビュアー・藤田千彩(アートライター)
取材日 平成25年6月12日