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卒業生インタビュー(2回目)-彫刻

久保田 玲奈さん 2007年 彫刻専攻修了

「作品で勝負したいと、卒業後はニューヨークへ」

大学、大学院と彫刻を専攻した久保田玲奈さん。今回は、卒業してから渡ったニューヨークでのお話を伺います。

sculpture-interview-02-01久保田 玲奈さん

・・・授業で大変だったことはありますか。

久保田「私は自分の作品をプレゼンテーションすることが苦手でした。言いたいことがたくさんあってまとまらない、という葛藤があり、結局何が言いたいのか明確にできなかったのです。ある授業では『彫刻の持つ形の美とそこに宿るメッセージについて」を考えさせられることもありました。『今の時代、なぜこの作品をつくるのか?』とコンセプチュアルに美術を見る授業もありました。そのような『考えさせられる授業』によって、自分に合った表現を探していけたことは良かったです」。

sculpture-interview-02-02大学時代の作品 ブロンズ彫刻「金波」

・・・大学院を修了して、アメリカ・ニューヨークへ行ったのですね。

久保田「はい、いまニューヨークに来て6年目を迎えました。こちらに来るまで、ヨーロッパは何度か行きましたが、ニューヨークには一回も行ったことがありませんでした。ニューヨークに対して、私の性格と正反対、そして商業の街というイメージを持っていました。作品をつくることを続けていこうとしたとき、美術作品を商品、売れるものとしてとらえる、この街で挑戦していこうと決めたのです」。

sculpture-interview-02-03佐々木スタジオ風景

・・・アトリエはどうしているのですか。

久保田「大学院を修了して、いざ!というとき、ニューヨークとの交流があった佐々木敏雄先生(当時彫刻科教授)が亡くなられてしまいました。しかし佐々木先生のご遺志を継がれた奥様のご好意から、先生のスタジオを使わせてもらえています。彫刻や立体を制作するには大きな空間が必要なので、私はこのスタジオで制作を続けることができ、ニューヨークにいることができていることに感謝をしています」。

・・・久保田さんが制作を続けていく原動力は何でしょうか。

久保田「覚悟ですね。彫刻だけで身を立てていくことは大変ですが、ご飯を食べることと同じくらい、私には彫刻しかないのです。ニューヨークにこだわらず、世界のいろんなところで作品を発表したいとも思っています。そのためにはまだまだ未熟ですが、続けていけるように頑張るのみです」。

久保田 玲奈(くぼた・れいな)
1981年愛知県生まれ。2007年愛知県立芸術大学美術研究科彫刻専攻修了。現在ニューヨークを拠点に、彫刻・立体作品を発表している。

インタビュアー・藤田千彩(アートライター)
取材日 平成25年6月12日

インタビュー3回目は、9月19日(木)公開予定です。