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卒業生インタビュー(1回目)-彫刻

久保田 玲奈さん 2007年 彫刻専攻修了

「私と違う表現をする人たちと、大学で出会ったことは財産」

愛知県立芸術大学の近くで生まれ育ち、現在ニューヨークを拠点に制作を続ける久保田玲奈さん。小さいころから表現することが当たり前と思っていた久保田さんは、愛知県立芸術大学に入って、何を得たのでしょうか。

sculpture-interview-01-01久保田 玲奈さん

・・・久保田さんが愛知県立芸術大学を選んだ理由を教えてください。

久保田「私の家族全員が愛知県立芸術大学を卒業していて、小さいころから身近な存在でした。近所のおじさんとして接していた人が実は大学の先生だった、というように。美術についても、特別なものと感じたことがなく、表現することは当然だと思っていました。だからごく自然に、愛知県立芸術大学へ進学しました」。

・・・彫刻専攻に進まれたのは、なぜでしょうか。

久保田「絵を描くことより、粘土を手でいじって、何か形にすることのほうが好きだったからです。小さい頃から言葉で感情や思いを伝えることが苦手で、人とコミュニケーションを図るときも、言葉をつかうよりも何かつくったものを渡すほうが、私にとっては気持ちが直接的に伝えられたからです。特に10代は言いたいことがいっぱいあるのに言葉にならず、フラストレーションに悩まされていました。つくったもので何かを伝えることでしか自分自身を表現できなかったのだと思います」。

sculpture-interview-01-022011 「Disgusting Love」磁器

・・・大学時代に得たことはありますか?

久保田「友達です。愛知県立芸術大学には、美術学部と音楽学部があります。高校時代まで美術だけしか知らなかった私にとって、音楽や音で表現をする人がいることは驚きでした。校内は広いのですが、大学にいる人数は多くない。ほのぼのとした、ファミリーのような境遇で、専攻や上下関係を超えて、自分とは違う表現をする人たちと出会えたことは、私の財産です」。

sculpture-interview-01-03大学時代の作品 インスタレーション「裸の王様」

・・・大学の友人や授業で、印象に残ったことはありますか。

久保田「専攻や学年を越えた友人との交流から、私自身の表現方法に広がりが生まれました。また他専攻からの先生を迎えての授業では、音やパフォーマンスのように形にならない表現や、機能を備えた美のとらえ方など、アートに対しての新しい視点を学べました。独自に写真や映像を勉強し、影絵をつかって2次元と3次元の関係性について考えるような作品もつくりました」。

久保田 玲奈(くぼた・れいな)
1981年愛知県生まれ。2007年愛知県立芸術大学美術研究科彫刻専攻修了。現在ニューヨークを拠点に、彫刻・立体作品を発表している。

インタビュアー・藤田千彩(アートライター)
取材日 平成25年6月12日

インタビュー2回目は、8月29日(木)公開予定です。